リスニングコラム/ROSENBERGS
SJUA 『R7』
ROSENBERGS
SJUA 『R7』 (DROCD-017)
黒木:スウェーデンのRosenberg(スウェーデンだからローゼンべリと読むのかな)という女声のコーラスを中心にした弦楽器とのアンサンブルです。
玉木:ぼくはクラシックでは北欧関係が大好きで、いろんな作曲家のCDを持っているけれど、中でもスウェーデンのものは少ない。それでも、ラールソンなんていう作曲家はベルクの弟子なのに純正律指向の作曲を残しているし、スウェーデン人があまり音楽をやらないというんじゃないよね。
黒木:クラシックはあまり詳しくないですが、ロック関係では良質なグループが結構ありますよ。
玉木:たとえば?
黒木:サムラマンマスマンナとか、アネクドテンとか。
玉木:ところで、今回のローゼンべリ、ぼくも一度通して聴いたところ、北欧の民謡風な感じとはずいぶん違って、やけにグレゴリアン的というか、ブルガリアンボイス風というか……そんな感じって正しいのかな。
黒木:ブルガリアン風とも言えますね。
玉木:北欧、スウェーデンやノルウェーにはフィドルによく似たヴァイオリン属の民族楽器があるんだけど、その雰囲気がよく感じられて、それも大変面白い。しかし、このバンドは結構キレイにハモり続けているよね。多分、トップソプラノの声質の特徴にみんなが合わせているというか……それから、このトップソプラノ、何かいま話題になっているらしいね。その辺をちょっと説明して下さい。
黒木:坂本龍一が朝日新聞社主催のオペラ『Life』のために連れてきたそうなんです。彼女の声を見出したのはさすがだとは思いますが、このアルバムを聴くと、『Life』だけで帰らせたのはあまりに残念というべきでしょうね。今度は、彼女1人だけでなくて、このグループ全体での日本公演を坂本氏は企画すべきでしょう。そこまでやらなければ本物じゃない。「世界の坂本」が聞いてあきれると言われても仕方がない。そのくらい素晴らしい演奏だと思います。
玉木:彼は、朝日新聞ともケンカするほど根性があるというか、自分勝手なところがあるから、みんなのためを思って行動はしないんで、まあ、当たり前のことでしょう。ところで、肝腎のこのトップソプラノの名前は?。
黒木:スザンヌ・ローゼンバーグです。
玉木:CDの日本でのディストリビュート先は?
黒木:MAレコーディングズですね。
玉木:きいたことないなぁ……一般の店でも売ってる?
黒木:渋谷のタワーレコードとかWAVEとか、ディスクユニオンに行けばあるけど、一般の流通には載っていないと思います。
玉木:じゃあ、地方の人が買うにはどうすればいいわけ?
黒木:直接MAレコーディングズに問い合わせてもらうのが早いでしょう。
【問い合わせ先】 MAレコーディングズ販売 Tel. 03-5276-6803/Fax.
03-5276-5960 〒102-0072 東京都千代田区飯田橋1-12-6-3F(株)マーキュリー内 E-mail:
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